介護職員初任者研修のレポートと修了試験

学科の通信レポート提出と修了試験について

ニチイ学館でホームヘルパーの資格を得るには、「介護職員初任者研修」において、

  1. 自宅学習(通信で学科のレポート提出)
  2. 実技スクーリング(教室での学習)
  3. 修了試験を受講・合格

する必要があります。

 

この修了試験に合格するのはもちろんなのですが、学習を進める中で、

  • 学科のレポート提出
  • 介護技術の評価

があり、それらも資格取得の条件となっています。

 

レポート課題の提出

 

学科のレポート提出について

学科のレポート提出は数が多く、通信で行われる自宅でのテキスト学習だけでなく、

  • 毎回のスクーリング(教室での学習)後
  • 現場実習(介護施設での実習)

の時もレポート提出をしなければなりませんでした。
またそのレポートは内容が悪いと再提出になりました。

 

私はニチイ学館で受講した際に、レポート提出をたくさんした経験がありますので、それをふまえて現在のレポート提出がどのようなものかをまとめてみようと思います。

 

レポート問題の提出の流れ

ホームヘルパー講座のレポート問題は、テキストを使った自宅学習の内容から出題されるものになっています。
いわゆる通信学習です。

 

テキストは5冊ありますので、ある程度進んだらレポートを提出できるようになっています。

 

レポートはNo.1〜No.4までがあって、順番に、

  • 回答
  • 提出
  • 添削
  • 返却

を合格するまで繰り返します。
70点以上で合格となり不合格の場合は合格点に達するまで再提出となります。

 

回答について

レポート問題は自宅で好きな時間にできますし、テキストを見ながら回答できるのでさほど難しくもなくこなせると思います。

 

ただ5冊あるテキスト全体から出題されますので、テキストの隅から隅まで目を通して置かなければ全ての問題を解けないようになっていると思われます。

 

ホームヘルパー2級時代のレポート問題では、ひっかけ問題のような感じのものもあり1件のレポート問題を終わらせるのに30分〜40分ほどがかかりました。

 

当時は1レポートにつき、20問の選択問題が掲載されていました。

 

レポート課題でつまづかない為のポイント

自宅学習をスタートしたら、間を空けずに4つのレポートを仕上げていって下さい。
後回しにしてしまうと受講期間(4ヶ月)が終わるまでに修了できない恐れがあります。

 

ニチイの場合、プラス4ヶ月の延長期間がありますが、後回しにすると次々別の内容が頭に入ってきて、忘れてしまう可能性もあります。

 

また通信とは言え、実技スクーリングで教室に行った日に講師に直接提出をするので、分からないところなど質問することも可能です!

 

評価について

講師は全科目ごとに各受講生を評価しています。

 

それぞれの科目には、
到達目標
評価の基準
が設けられているので、講師が採点する際の視点は明瞭になっています。

 

この評価システムによって、受講生の介護の知識、技術が磨かれていくのです。

 

修了試験について

介護職員初任者研修を卒業する為には、修了試験として筆記試験を1時間程度実施することとされています。

 

この評価に要する時間はカリキュラムの時間数には含まれません。

 

修了評価は、指針における各科目の「修了時の評価ポイント」に沿って、各受講生の知識・技術等の習得度を評価するものとしています。

 

修了評価の方法は、講師による評価及び筆記試験により行われます。

 

修了試験について

 

出題形式

出題数は32題以上で、各科目から1題以上です。
出題方式は選択式、記述式を問わないこととなっていますが、簡単に解ける選択問題が多いですね。

 

合格点は?

合格ラインは7割以上の正答です。
100点満点でしたら70点以上です。

 

仮に、不合格になってしまった場合も補講が設けられ、到達目標に達するように講義が行われて再評価され、再試験を受けることができます。

 

介護職員初任者研修の合格率が9割以上といわれているのは、「一度修了試験に落ちても再試験できる」という仕組みがあるからです。

 

当たり前ですが普段の授業をきちんと聞き、ノートに要点をまとめて課題をこなしていけば確実に合格することができる資格ですよ!

 

ニチイの修了試験の流れ

ニチイ学館での修了テストは全16回の受講の中で、15回目と16回目の2回に渡って行われます。
この修了テストは、それまでの14回の受講を全て受け終わっていて、なおかつ3回提出するレポートに全て合格していなければ受けることが出来ません。

 

1回目の修了テスト:筆記試験

15回目の修了テストは、マークシートの筆記試験と実技の2つのテストが行われます。
筆記試験のテスト範囲は、テストの当日の午前中に先生から告げられます。

 

その後、自習時間となり各自テスト勉強をすることが出来ます。
1時間くらい勉強してからお昼休みを挟み、もう1時間自習をしてテストとなるので、2時間くらい自習時間がありました。

 

テスト時間は45分ほどでしたが、マークシートなので時間にはかなりゆとりがあるなと思いました。
実際、私も15分ほどで終わってしまい見直しが何度もできるぐらい余裕がありました。

 

筆記テストが終わると、小休憩を挟んで実技のテストです。

 

1回目の修了テスト:実技

実技のテストは、介護の実習で教わってきたことのいくつかを組み合わせて行われました。
私の時は、入浴を終えた利用者様の着替えを行い、杖の介助をしながらベッドまで移動するというものでした。

 

この一連の流れを5分以内で行います。
テストではヘルパー役として実技を行います。

 

その他に、他の方達のテストのために利用者役をしたり、5分以内でテストが終わるかどうかをチェックするためのタイムキーパー役になったりします。

 

テストはくじ引きでテストを行う順番を決めて、

  • ヘルパー
  • 利用者
  • タイムキーパー

の3役をこなすので、最初に利用者役やタイムキーパー役が当たるとテストを客観的に見ることが出来て、自分のテストの時に活かせるのでとてもラッキーだったりします。

 

テストの最中、先生は、

  • ちゃんと利用者役の方の名前を呼んでいるか
  • 目線を合わせて話が出来ているか
  • 一方的にならずに相手に寄り添った介助ができているか

などを細かくチェックされていました。

 

私はテストだと思うとついつい緊張してしまい、所々動作がぎこちなくなったり、相手に聞かなければいけないことを言い忘れたりしてしまいました。

 

正直自分ではぼろぼろの出来だったので、絶対に不合格だと思っていましたが、何とか筆記試験と共に合格することができました。
この回のテストに合格していないと、16回目のテストを受けることが出来ません。

 

2回目の修了テスト:筆記試験

16回目のテストは実技はなく、筆記試験のみとなります。
ただ今回はマークシートではなく選択問題で問題数も増えているので、テスト前に先生が告げるテスト範囲もかなり多くなっていました。

 

自習時間は実技のテストがない分多く取られているので、範囲が多くても何とか復習することができました。
試験時間は1時間です。

 

初日に比べると時間は掛かりましたが、見直しをすることができるぐらいの余裕はあります。
テストが終わると全16回の受講は修了となります。

 

テストに合格し、介護職員初任者研修に合格したかどうかはこの日にはわからず、次の日までにニチイの事務局から電話がなければ合格ということになります。

 

もし不合格で電話がかかってきた場合は、もう一度他の会場で16回目のテストを受けなければなりません。

 

なので16回目が終わり、共に勉学に励んだ仲間たちと「お疲れ様」と健闘を讃え合っている時は、まだ合否はわからずでした。
私が心から喜び安堵したのは次の日になってからでした!

 

修了証明証の発行

介護職員初任者研修の修了試験合格後、修了証明書が交付されます。
これでようやく介護職員初任者研修課程の修了資格を取得することが出来るのです。

 

次は「初任者研修から任意になった現場実習について」です。