私がホームヘルパーの資格を取ろうと思ったきっかけ
私はホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を取得をするためにスクールを受講しました。
そこの講師の話では、現代の日本は世界最速で高齢化が進んでおり、日本の総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合が既に2割以上に達しているとのことでした。
日本の少子化社会の行く末として、今後ますますこの数字は増えていくので大変なことになっていきます。
65歳以上の高齢者でお元気な方はたくさんいらっしゃいますが、一方で何らかの体の不調で、ご自分が日常生活を送るための介護を必要とされている方もいらっしゃいます。
今後、高齢化が進むにつれこの介護が必要な高齢者もどんどん増えていきます。
したがって介護をする側の人間もこれからどんどん必要になってきます。
皆様ご承知のことと思いますが、この介護をお仕事とするのにはまず、ホームヘルパー(2014年4月より資格名は介護職員初任者研修)の資格が必要になります。
このページでは、私がなぜこのホームヘルパーの資格を取ろうと思ったかをお話させて頂きます。
祖母の認知症と介護
私の祖母は81歳で他界しました。
長い間高知県で一人暮らしをしていた祖母ですが、高齢での一人暮らしが不安になったということで、住み慣れた高知県の自分の家を引き払い、東京の私の実家へ移り住んで来ました。
私の実家に来て1年程経った頃、祖母は家の前で転倒し足を骨折してしまいました。
この骨折がきっかけで入院をしそこで認知症になってしまったのです。
祖母が退院してからしばらくは母が祖母の面倒を見ていましたが、祖母は数ヶ月するうちにほぼ寝たきりになり、会話の中で現在と過去が混同したり、自分のお金を誰かが盗んだと思い込んだりするようになりました。
この時期から、一週間に数回ホームヘルパーの方が家に来てくれるようになりました。
ヘルパーさんは、祖母の様子を見る傍ら、介護している母の相談に乗ってくれ(母の精神的負担は相当なものでした)必要な時には看護師や医師に連携を取ってくれましたので、祖母は適切な処置を受けることができました。
それから祖母が亡くなるまでの間、このような形でヘルパーさんは私たち家族に寄り添ってくださいました。
私たち家族は、
- ヘルパーさん
- 看護師
- 医師
などに助けられ、祖母を自分の家に居させながら介護することができたのです。
あるヘルパーさんが私に言った言葉があります。
「この先、あなたのお母さんや身近な人たちがこうなっていくかも知れないからよく見ておいて」
祖母の痰を機械で吸引しながらヘルパーさんが言った一言でした。
これは喀痰吸引と言う処置で、自分で痰を切れなくなった患者さんに専門の資格を持った人が行う処置です。
祖母は末期になると毎日喀痰吸引をしなければならず、声をあげて嫌がっていました。
このヘルパーさんの言った一言と、介護の現場を目の当たりにしたことで私はホームヘルパーの仕事に興味を持たずには居られませんでした。
私の友達が介護に興味をもったキッカケ
私だけでなく私の周囲にいる人も、続々と介護に興味を持ってきています。
参考になると思うので私の友達にも「介護に興味を持ったキッカケ」を書いてもらいました。
友達の文章
介護そのものに興味を持った理由は、母が祖父の身のまわりのお世話をしていたので、「母の手伝いをしてあげたいな」と思うようになった事が一番大きいです。
また、自分と同じく社会に出ているお友達が介護施設に勤めていたため、会う時は決まってその話もしていたので、次第に介護とはどういう仕事なんだろうと思い始めていました。
さらに自分の将来のことを考えて、前々から将来使える資格を取っておきたいとも感じ始めていたのですが、勉強が得意でない上に一度社会に出てしまっている以上、改めて学校で勉強するのもな」と思ってしまい、中々行動に移すことが出来ずにいたのです。
その後、しばらく自分自身が何をしたいのかを迷っていた時があったのですが、仕事と両立しながらスクールに通って受講できることを知り、一気に決断することができました!
ホームヘルパーの資格試験が難しくなる?
2012年の夏、私は友人から「ホームヘルパー2級」の資格取得が今までより難しくなるらしいという話を聞きました。
インターネットで調べてみると確かに今まではスクールに通いさえすれば資格を取れていたものが、2013年4月からは修了試験に合格しなければ資格取得とならないということでした。
私はこの時結婚して2人目の子供が1歳になったところでしたが、祖母の体験でいつかヘルパーの資格をと思っていたので、「資格を取るなら修了試験が無い今のうちに取って置こう!」と考え、すぐにスクールに申し込みをしました。
後から知ったのですが、私がスクールに通っていた頃には「現場体験実習(老人ホーム・デイサービス・在宅サービス)」の参加が必須でしたが、現在ではこの現場体験実習は必須ではないそうです。
私はこの現場実習に行くのに「現場」ということでとても緊張しましたし、レポート作成にも苦労しましたので、今は「現場実習」が省かれていることを考えると、必ずしも資格取得が前より難しくなっているとは限らないなと思いました。
私は今現在、実際に働いてはいないのですが、子供がもう少し大きくなれば必ずこの資格を生かして働きたいと思います。
そして私の子供が私の働く姿を通して「高齢化社会の現状」を少しでも理解し「ヘルパー」の仕事の大切さを感じてくれたらいいと思っています。
次は「ヘルパー2級取得でなぜニチイの講座を選んだか」です。