資格取得に必要な社会福祉現場実習について

社会福祉現場実習とボランティア活動

社会福祉士の資格を取得するためには、現場実習を23日間行う必要がありました。

 

どこの施設で実習するか?

実習先を決める方法は2つありました。

 

(1)大学が指定した実習場所から候補を第5希望まで選択し、大学の職員の方が、その中の一つに絞り込んでくれる方法

 

(2)自らが施設と交渉し、大学が仲介役となって実習先を選ぶ方法

 

どちらの見つけ方でも良いのですが、注意点としては
社会福祉士の資格を取るためには法律に定められた施設で実習を行う必要があるということです。

 

福祉施設の中では、その法律に定められていない施設もあります。
(2)番の法で施設の選択を行ったとしても、受験資格対象外とされてしまうケースがあるらしいので、私は(1)番の方法で実習先を選択しました。

 

私が実際に実習を行った施設

私が現場実習をさせていただいた主な施設は、三重県度会郡玉城町にある社会福祉法人伊勢亀鈴会が運営する身体障害者療護施設の「宮の里ミタスメモリアルホーム」でした。

 

現場実習はどの施設?

 

この法人が経営する施設は他にもたくさんありますが、私は、この施設に併設された「南勢ワークセンター」という知的障害者の就労支援を行う施設でも一日だけ実習をさせていただきました。

 

私がこの施設を実習先に選んだ理由は、

  • 実家から通える範囲にあったからというものありますが、
  • 養護学校でのボランティアの経験から、将来障害者のケアを行えるような施設で働きたい

と思っていたからでした。

 

1週目と2週目

実習の内容は、最初の1週間は施設の職員の一人の方に1日付き、その方の行っていることを見学させていただくことがほとんどでした。

 

次の2週間目は、おむつ交換を職員の方と一緒に行うといった補助的な役割をしました。

 

3週目

3週間目は、施設内のデイサービスと訪問介護サービス、上記に書いた南勢ワークセンターでの実習でした。
デイサービスではレクリエーションや、送迎の補助を2日間行いました。

 

訪問介護サービスでは、職員の方1人に同行し、利用者の方の自宅で入浴介助や、掃除などの身の回りの介護の見学させていただきました。

 

南勢ワークセンターでは就労者の中に入り、私も同じ立場で、ジャムを作ったり木材で作品を作ったりしました。

 

4週目

最後の4週目は、実際に働かれている職員の方と同じように入浴介助を行ったり、食事介助を行ったりしました。

 

さらに、2週目とは逆に、職員の方が私の介助の補助にまわり、私が主になって利用者の方の介護を行いました。

 

これは貴重な体験になりました。

 

実習後

実習はただ施設を見学させていただいたり、身体介護のお手伝いをするだけではありませんでした。

 

毎日A4の紙の裏表にレポートを書く必要があり、実習後には総まとめを1万字で書き、ゼミのメンバーに発表して、教授に提出しなければなりませんでした。

 

ホームヘルパーの実習で4日間施設研修をしたことはありましたが、このように1ヶ月近く同じ施設で勉強させていただくことはなかったので、良い勉強になったと同時に利用者や職員の方との別れが辛かったことを覚えています。

 

ボランティア活動

社会福祉士の現場実習以外にも皇學館大學からの紹介で介護ボランティアの活動を行ったりしていました。

 

そのいくつかを紹介したいと思います。

 

高齢者と学生が触れ合うイベント

まず、大学に入って初めて行ったボランティアが、「あいふれ」という大学主催の高齢者と学生との触れ合いイベントでした。

 

たくさんの高齢者の方と触れ合うことができ、高齢者の方からたくさんの元気をいただくことができました。

 

ボランティア経験

 

この経験をきっかけに、私は、ホームヘルパーの資格を取ることを決意しました。

 

実習先を選ぶきっかけとなった出来事は、就職課からの紹介で行った「度会養護学校」というところで開かれたイベントのボランティアと、伊勢市にある「ステップワン」という知的障害者の作業所でのインターンシップでした。

 

大学の同期の友達について

大学の同期の友達についてもお話したいと思います。

 

私は、皇學館大学の付属高校の出身ですが、私と同じように付属高校出身の同級生がたくさんいました。
同じ学部の同級生は200人いましたが、その内の5分の1近くが付属高校の出身でした。

 

しかし、中には高卒で社会人として働いてから入学した2歳年上の同級生や、定年退職を迎えてから入学された方など様々で、先輩後輩問わずたくさんの年代の方がいらっしゃいました。

 

ですが、そのような方は同級生の一割にも満たず、ほとんどが高校を出てすぐの同い年の方ばかりでした。

 

また、福祉大学ということで、バリアフリーにも積極的に取り組んでいる大学でしたので、同級生には、

  • 言語障害のある方
  • 小脳に障害があるため、体の平衡が保てないという方

もいました。

 

私も含め、皆がそのような方を理解し、特別な存在ではなく、同じ学問を学ぶ学生として接していました。

 

全日制の大学でしたので、私が知っている限りでは、仕事をしながら通学されている方はいらっしゃいませんでした。

 

同期たちの進路

同期で、私と仲の良かった方の多くは、介護施設などの実際の介護現場で働いています。

 

中には、私のように卒業後、一般企業に勤め、福祉業務とはあまり関係のない仕事をしている方も少数ですがいます。

 

次は「国家試験対策講座と試験前日・当日のこと」です。

 

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