大学の就職支援と私の就職活動
皇學館大學には、就職先の支援をしてくださる就職課という課が大学の管理塔の1階に完備されていました。
就職課という名前だけあって、たくさんの求人票が課の外の掲示板に貼り出されていました。
その課には、職員が1人は常駐されていて、就職についての相談に乗ってくださいます。
また、就職活動時期が近づいてきた3年生には、就職のガイダンスを授業の前後に行ってくださったりしました。
私の就職活動
就職課のある管理塔には、
- 教授の控え室
- 救護室
などが完備されていたので、1年生の時から、私はその管理塔をよく利用していました。
そのため、就職とはあまり関係のない学年の時から求人表を見ており「どのような企業からオファーが来ているか?」ということを、大まかながら私は理解していました。
どんどん学年を追うごとに企業からのオファー数が増えてきていましたが、貼り出されている求人票はほとんどが老人福祉施設などの施設系のものでした。
社会福祉学部なのだから当たり前だと思っていましたが、就職活動を開始したときの私の希望する就職先は、福祉分野にも関わりのある一般企業でした。
就職課には、掲示板に貼り出されている以外の求人を検索できるパソコンが完備されており、就職活動中の4年生が優先して閲覧することができました。
就活開始!
私が就職活動を開始したのは、3年生の秋でした。
そのため求人検索用のパソコンは4年生が使用していることがほとんどでした。
私は、自ら自宅のパソコンで、リクルートなどの就活生用のサイトに登録し、様々な仕事を検索しました。
私が希望する企業は当時あまりなく、県外での説明会がほとんどでした。
説明会に行ったものの私が思っているものと違うことも多々ありました。
様々な職種の話を聞いてみようと思い、県内で行われた就職説明会に参加したところある企業に巡り会いました。
それは、ダスキンという大手の会社と農業協同組合でした。
両方共県下では、福祉分野に積極的に介入してきている企業で、わたしは両方の就職試験を受けることにしました。
ダスキン
ダスキンの就職試験は、面接前の事前作文と面接でした。
農業協同組合
農業協同組合は1時試験が、適正試験とグループワーク、2次試験が人事課による面接、3次試験が組合長や理事などによる面接でした。
運の良いことに両方の試験に合格し、どちらかへの就職を断らなければならなくなりました。
私は、両親と相談した上で、自宅から近く安定と歴史のある農業協同組合への就職を選びました。
社会福祉士としてステップアップ
私が社会福祉士に合格した後、農業協同組合に就職して最初に配属されたのは金融部署の窓口でした。
しかし、一年足らずで、デイサービスに欠員が出るので「働いてみないか?」という声が人事部から届きました。
- 入社時から、福祉部署に興味があったこと
- お金と向き合い、神経を研ぎ澄ます毎日に疲れていた
というタイミングでしたので、デイサービスへ異動を承諾しました。
デイサービスの現場にて
デイサービスでは、介護職員として送迎・入浴介助などを行いました。
しかし、
- レクリエーションのバリエーションの少なさ
- 一日中テレビをつけて利用者と会話をほとんどしないというスタイルのサービス
にいつしか疑問を持ち始めました。
デイサービス立ち上げから変わらないスタイルをなかなか変更することもできず、社会福祉士としてもっと勉強や経験を積みたいと考え、転職を決意しました。
転職活動
農業協同組合で働きながら、休日を利用して、
- ハローワーク
- 県の福祉会館の就労相談所
へ通い、自分が希望する仕事を探しました。
なかなか見つからなかった時に、知人が働いているある介護老人保健施設の求人広告を見つけました。
仕事の内容や手当てを問い合わせたところ、資格を生かしたよい待遇をしてくださり、「介護職員として経験を積んで、2〜3年後に生活相談員として相談業務にあたらせてもらえる」という条件を約束してくださいました。
キャリアアップできる環境
農業協同組合をボーナス取得後に退職し、その施設での新しい仕事を始めました。
農業協同組合のデイサービスとは大きく違い、職員と利用者の仲はとてもよく、お互いにたくさん笑い会っていました。
私と同じ社会福祉士の資格を持つ職員もたくさんおり、資格のことや、業務のことについてお互いに相談しあったりして、和気あいあいと仲良くしていました。
また、その施設に入った職員は皆、
- 理学療法士によるトランスファーの練習を受ける必要があったり
- 施設外研修へ年に数回行く必要があったり
と、福祉職員として徹底的に鍛え上げていってくれる施設でした。
農業協同組合で勤務し、のんびりとしていた仕事が懐かしいと思いながらも、「利用者やその家族の方に信頼される職員へ」と徐々になっていった私の転職は成功だと思いました。
結局、実際に社会福祉士として相談業務に就かせてもらう前に、妊娠が発覚し、子育てに専念するため、その職場を退職しました。
しかし、いずれは社会福祉士として現場に戻りたいと思っています。