介護疲れで燃え尽きてしまう前に
がんばりすぎない介護してますか?
- 家事
- 育児
- 日々のお仕事
を抱えながら在宅で介護をされている方々のご苦労には本当に頭が下がります。
昨今、メディアなどでもようやく在宅での介護の現状が取り上げられる機会が増えてきました。
介護疲れが原因での悲惨な事故なども取り上げられることも多くなり、介護者の今の現状を伝える機会も多くなっています。
そんな介護者の方々が「介護疲れ」で燃え尽きてしまう前に、ぜひ利用してほしいのが「ショートステイ」という介護サービスです。
介護を長く続けるコツは「細く、長く」
- たまには、息抜きしたい
- 一日くらい、介護を忘れて買い物でもしたい
- 家の用事を方付けたいけど、その時間が取れない・・・
毎日忙しい介護者の方にとっての一番の悩みは「介護に費やす時間が多くて、自分の時間が取れない」ということだと思います。
このような悩みを抱えられている方が大多数です。
介護者だって人間です。
疲れることもあれば悩むことだってある。
ストレスだって溜まるし、ご近所とのお付き合いだってある。
たまには、買い物くらいしたいし、旅行にだって行ってみたいと思うのが当然です。
でも「時間が無い・・・」
そんな、介護者さんの為の介護サービスが「ショートステイ」という介護サービスです。
介護保険では「短期入所」とも言います。
ショートステイ(短期入所)について
在宅で介護を受けている高齢者の方を、数日単位での短期間ですが介護保険施設で預かってもらうことができる施設です。
預かってもらう期間内は専門の介護職員さんに、介護を行ってもらえます。
日々お忙しい介護者さんにとっては駆け込み寺のような、とっても便利な介護サービスです。
在宅でのケアマネージャーさんにお願いすれば、
- 自宅の近隣の施設で利用できるかどうか
- 施設の空き状況
などを全て調べてくれてますし、入居利用の際の事務手続きの方法も、全て教えてくれます。
介護疲れで燃え尽きてしまう前にショートステイを上手く利用して、たまには、ご自分の時間を持てるようにしてくださいね。
介護者さんは毎日毎日、必死に介護をされています。
ですが介護者さんが燃え尽きてしまった時、一番、困ってしまうのは毎日介護を受けなければ当たり前の生活を送ることの出来ない高齢者さんなんです。
高齢者さんのためにも、何より介護者さんの為にも、在宅介護を上手く継続するコツは「細く、長く」です。
介護サービスを受けてもらうことへの後ろめたさ
介護については元来、家庭でまかなう家族相互扶助、さらに言えば女性が家事として行うという認識がありました。
現在では介護はとても重労働であり、家庭だけではまかないきれないものであり、地域全体で支えなければならないという考え方が増えてきました。
ですが、現在でも介護は女性の仕事であり、また地域によっては「介護サービスを使用することがさも親や家族を大事にしていない」といった考えにつながっているようなこともあります。
現に介護労働従事者も家庭内の介護経験者の割合も、圧倒的に女性が多いという統計がでています。
男性は他の仕事をしている場合が多いでしょうし、ある程度は仕方のない部分もありますが、女性が家庭に身を置いているからといって何もしていないわけではありません。
家事や育児、近所とのお付き合いなどの地域との関わりもあります。
これらの活動が、近年まで労働(仕事)として認められてこなかったという現実があります。
介護があなたの使命ではない
まずは、介護をするということは非常にきつい「重労働」であるという認識を持つようにしましょう。
その中で家庭だけでまかないきれないものについては、自治体や施設のサービスを利用することは何ら恥ずかしいことでも後ろめたいことでもありません。
むしろ公的なサービスを適切に利用することにより、介護を受ける人にとっても
- 生活機能訓練
- 日常生活動作についてのリハビリ
がなされ状態が改善するケースもあります。
介護を受ける人の意思を尊重することは大事です。
在宅でサービスを受けたいのであればそれにあったサービスは存在しているのです。
ですが「あなた」に介護をしてもらいたいと言われた時、あなたは「自分だけで頑張ろう」「頼られているのだから」と抱え込まないようにしてもらいたいのです。
介護疲れは深刻です
それらが結果として介護疲れとなり、鬱病や統合失調症へとつながり最悪、「死」へとつながります。
あなたの人生はあなたのものです。
あなたの時間はあなた自身のものです。
困ったとき、どうすればいいかわからない時、ぜひ適切な誰かに相談するようにしてください。
身近な人でもいいですし、
- 地方自治体の相談窓口
- 地域包括支援センター
- 社会福祉協議会
総合相談窓口は多く存在しています。
ですが悲しいことにこれらの機関の存在を知らないという方が非常に多いのです。
筆者自身も相談業務に関わった事のあるソーシャルワーカーです。
どうか一人で抱え込まず、すべてを解決しようとは思わないで頂きたいのです。
あなたが困っている時、どうにか助けになりたいと思っているワーカーはたくさん存在します。
その中には心無いワーカーも存在しているかも知れません。
ですがあなたの悩みを真摯に受け止めてくれるワーカーや機関は必ず存在します。
最悪の結果を選ぶことがないよう常に心を強く持っていざと言うときの相談先を見つけておくこともしておきましょう。
ケアマネに頼ろう!
ご家族の支援を行うためにケアマネジャーという専門家が存在します。
施設への入居を検討されたらまず近隣のケアマネジャーに相談をしてみてください。
ケアマネジャーにどうやって相談したら良いか解らなかったら、市区町村の介護保険の窓口に相談してみてください。
そこで、
- 施設に入居を希望していること
- 入居後に負担できる金額も伝えること
この2つを必ず行ってください。
こういった情報をもとにケアマネジャーが近隣の施設の空き状況や毎月の利用料金などの情報をご家族に対して提示してくれます。
入居に関して困ったことがあったり悩んでいることがあるのであれば、行政サービスの支援などを利用されることで入居施設を探すご家族の負担も軽減されると思います。