在宅でのリハビリを行えるサービス

訪問リハビリテーション

訪問看護サービスと同様に、訪問リハビリテーションも主治医の指示が無ければサービスを受けることが出来ません。

 

しかし、今までは元気に暮らしていた親が、急に脳梗塞などで倒れてしまい、後遺症として麻痺が残ってしまった…

 

病院では治療も終りに向かい、退院後の生活を考えなければならないのに、全然準備も出来ていなかったから有料老人ホームに入る資産も無ければ、特別養護老人ホームもこれからやっと申込をするところ…

 

いつまでも病院には置いてもらえないのに…
さぁどうしよう?となってしまうことは、誰にも起こる可能性があります。

 

リハビリについて事前に知っておいてください

リハビリテーションを理解しておくことは、こういったどうにもならないと思える様な時であっても、今後の方針としていくつかの方法を考えられる要素ともなります。

 

その場になればきっと、病院のソーシャルワーカーさんとか市町村の福祉担当の方が色々な方法を教えてくれると思いますが、知識として知っておくことは自分の精神的な負担を和らげます。

 

リハビリテーションは大きく分けて3つの段階に分かれます。

 

リハビリテーションの種類

 

急性期

まず、何らかの身体的な事故(病気や骨折などの怪我等)が発生し、それを治療する為に医療機関へ入院している期間に失われた筋肉や機能を取り戻そうと、病院で集中的に行うリハビリテーションを「急性期リハビリテーション」と呼びます。

 

回復期

いつまでも急性期を続けると身体がもたないので、ある一定のところで目途を立て、次に回復に向かって緩やかに、かつ根気よく行っていくリハビリへと移行していきます。

 

これが「回復期リハビリテーション」です。
主に、リハビリ専門の医療機関や、介護老人保健施設などで行います。

 

維持期

しかしどんなにリハビリを行っても、ある一定のところまで回復してしまうとそれ以上の回復は基本的に望めない状態になってきます。

 

ですので、ある一定まで回復した機能を維持していく状態のリハビリを「維持期リハビリテーション」と呼びます。

 

自宅へ訪問して行うリハビリテーションは、「維持期リハビリテーション」です。

 

少しでも身体の機能が衰えて行くのを防ぎ、少しでも安全な自宅生活をおくれるように援助することが目的となります。

 

デイケアをお勧めする介護支援専門員も

ただ、訪問リハビリテーションは、どちらかと言うとあまり積極的にサービスを位置づけない介護支援専門員もいます。

 

そのような方は、訪問リハビリよりもリハビリサービスを行う施設へ通う(通所リハビリ、略してデイケアと呼びます)ことをお勧めしています。

 

リハビリを行うだけではなく、他人との交流という社会的な活動が出来ることに加えて、入浴を行うことも出来て、かつその間自宅に居る介護者は中休みを取れることになり家族も助かりますから、まさに一石四鳥という訳です。

 

生活の基盤はあくまで自宅であること

でも、仕方なく入居待ちで暮らしている場所は「自宅」です。

 

どんなにデイケアで歩けたり活動的に動いたとしても、それはあくまでその施設の中だけの話です。

 

どんなに良心的なスタッフがリハビリや入浴介助を行ってくれたにしても、自宅にはその人達はいません。

 

在宅サービスとは、自宅で生活する介護が必要な人を支援していくサービスですから、一番肝心な視野が抜けてしまっています。

 

それはつまり、「どんなに質の高いデイケア(通所リハビリテーション)」に通ったとしても実際に生活しているのはそのスタッフがいない自宅ということです。

 

実際には自宅で生活するのですから、リハビリテーションで回復させきれなかった機能の影響が出て転倒などの危険が潜んでいるのは「自宅」ですよね。

 

維持期のリハビリテーションの最大の目的は、今の状態を維持することです。

 

転倒や転落などをして再び骨折をしたら、とてもじゃありませんが今の状態を維持することは困難を極めます。

 

ですから筋力の維持向上や体幹(身体のバランス)をしっかりと支える為の姿勢の改善などは当然大切なリハビリなのですが、同じようにリスク(危険)の軽減も大切なのです。

 

これは、訪問リハビリで自宅を訪問しないと、どんなにベテランのスタッフであっても把握できません

 

話などから多少の想像はつきますが「まさに百聞は一見にしかず」です。

 

また、自宅で安全に自分で行える運動を提案することも出来ますし「自宅でのリスクを減らすためにデイケアでどんな訓練をしていくのか」という戦略を練ることも出来ます。

 

なぜかデイケアが優先される現状

こんなに大切な視点なのに、国の定める法律では「このサービスは通院が困難な利用者に対し提供されることが原則であり、通院により同様のサービスが担保されるのであれば、通所系サービス(デイケア)を優先させる」とあります。

 

これって、先ほど考えた本質からすると、「実際に不自由な想いをして生活している人が何に困っているのかを知らない観点から定められていることだろう」と想像してしまいます。

 

しかも、家族が同居出来ていなかった場合にはもっと心配が募りますよね。

 

この様な事を知っておくと、施設入所待ちをしている間に担当する介護支援専門員が位置づけてくるサービスについて、疑問を投げかけることが出来ます。

 

疑問を感じたら「どんなにデイケアに通っても、自宅で何かあったらどうすれば良いんですか?」と、尋ねてみてください。

 

その答えによってケアマネへの信頼度みたいなものを判断できると思います。