デイサービスとデイケアの共通点と違い

デイサービスとデイケアについて

皆さんはデイサービスとデイケアって、違うものであることをご存じでしょうか?

 

この2つは名前が似ているので「同じサービス」だと思っている方も多いですし、よく言い間違いされている方も多いんですよ。

 

簡単に違いを紹介しますと、

  • デイサービスは「通所介護」
  • デイケアは「通所リハビリ」

となります。

 

どちらも「通所(自宅から施設に通う)」は同じですが、そこで行うのが介護メインなのかリハビリ目的なのかが異なるのですね。

 

日本語にしてみると、少しわかりやすくなりますよね。

 

このページでは、さらに詳しくデイサービスとデイケアの共通点と違いについて紹介しています。

 

デイサービスとデイケアの違い

 

デイサービスとデイケアの概要

デイサービス(通所介護サービス)

デイサービスとは、

  • 通所介護事業所のスタッフの迎えで施設まで行き(もちろん自分で行っても良いです)、
  • みんなで行う集団体操や個別的な体操をしながら、
  • 入浴介護を受け、お昼を食べ、午睡(昼寝)をして、
  • レクリエーションなどを楽しんで帰ってくる、

という日帰り小旅行のようなサービスです。

 

ただ、健康な人が利用するわけではないので旅行とは言うと語弊があるかもしれません。

 

デイサービスの費用は?

費用としては、施設の規模、滞在時間によって異なってきます。

 

施設の規模の種類は、1ヶ月あたりの利用者数が、

  • 300人未満だと小規模
  • 750人未満だと通常規模
  • 900人未満だと大規模

と事業所の種類が分かれています。

 

さらに実際にサービスを行っている時間数が、

  • 3〜5時間未満
  • 5〜7時間未満
  • 7〜9時間未満

によって、一回利用する時の単価に違いがあります。

 

デイケア(通所リハビリテーションサービス)

デイケアがデイサービスと違うのはリハビリです。

 

デイサービスでは、リハビリに関しては集団で行う体操程度でも良いことになっていますが、通所リハの場合はそんな簡単なことだけでは済まされません。

 

デイケアでリハビリ

 

ですから、多くの通所リハ施設が、介護老人保健施設に併設される形で存在しています。

 

介護老人保健施設について

介護老人保健施設とは、特別養護老人ホームの様に一定期間の入所が可能な施設です。

 

特別養護老人ホームが「住まい」に特化しているのに対し、介護老人保健施設はリハビリを行って自宅での生活を支援する「在宅復帰」の目的が強い施設です。

 

ですから、リハビリスタッフを必ず配置しなければならないことになっています。
※PT・OT・STというリハビリ専門スタッフの勤務先として多いのは、病院に次いで介護老人保健施設です

 

デイケアの費用は?

デイサービスと同様に利用する人数によって、また実際に提供されるサービスの時間数によって、一回ごとの単価に違いがあります。

 

デイサービスとデイケアの共通点

まずは共通点からです。

 

デイサービスとデイケアは在宅サービスの1つで、利用者さんが自宅から通って介護サービスを受けられる場所のことです。

 

共通しているサービスは、

  1. 入浴介助
  2. 食事の提供
  3. 健康状態のチェック
  4. レクリエーション
  5. リハビリ

などです。

 

通う方法

どちらも、自宅と施設の往復を送迎車が送り迎えに来てくれます。
介護職員の方も送迎車に同乗しているので、移動中も安心です。

 

共通で受けられるサービスの内容について

(1)入浴介助

身体の機能低下や認知症で、自宅での入浴が難しくなったり、1人での入浴動作に不安を感じている利用者さんに

  • 機械浴=ストレッチャーや車いすのまま入浴できる
  • 一般浴=職員が介助、付き添い、入浴する

の入浴介助サービスを行っています。

 

デイサービスのお風呂

 

お風呂は必須なの?

お風呂に入りたくない人は入らなくても大丈夫です。

 

ですが、大体が自宅での一人あるいは家族介護での入浴が出来ないために、「デイサービスに通ってお風呂…」というパターンが定着しつつあります。

 

(2)食事の提供

利用者さんに合わせた内容の食事を提供しています。

 

たとえば、

  • 糖尿病食
  • ソフト食、刻み食

など、自宅では手間のかかる食事が提供されています。

 

※ソフト食とは:かまなくてもよい形態に仕上げられた、やわらかい食事
※刻み食とは:食物を小さく刻んで食べやすい形状にした食事

 

1人で食事をする事が難しい利用者さんには職員がつき食事介助が行われます。

 

(3)健康状態のチェック

看護職員が常駐しているので

  • バイタルチェック(検温、血圧測定)
  • 身体の状況観察
  • 服薬管理、介助

などが行われます。

 

バイタルチェックは、来所した時、入浴の前、リハビリの前に行われます。

 

(4)レクリエーション

介護職員が利用者さんのニーズに合わせて、余暇を楽しませてくれます。

  • ゲーム
  • 体操
  • 手芸
  • 外出ツアー(買い物や食事、観光など)

など、それぞれ工夫されたメニューが準備されています。

 

利用者がレクを嫌がる場合

通所介護を利用されている方の声として、「子供だましのことばっかりやるから行きたくない」というご意見をよく聞くようになりました。

 

どういうことかと言うと、の集団ケアでよく用いられるのが、

  • 塗り絵
  • 漢字テスト
  • 計算ドリル

など子供が行う様なことなのです。

 

それを行う事に楽しみを感じる利用者は良いのですが、特に集団活動が苦手な方や色々なことに一言申したい方の場合は満足できないかもしれません。

 

もちろん、大人でも満足いくようなサービスを行っている事業所もありますので、事業所を選ぶ時には、事前によく聞いておく必要があると言えます。

 

(5)リハビリ

機能訓練士または、看護職員が利用者さんの身体状態の評価をしてリハビリ計画が作成されます。

  • マシーントレーニング
  • 機能訓練士または、看護職員による指導

などが、計画にそって実施されます。

 

リハビリの内容は、デイサービスよりデイケアの方がより深い内容となっています。

 

1から5までのサービスは、デイサービスとデイケア両方で受けられますが、サービス内容に細かな違いがあります。

 

リハビリ

 

介護施設の入所待ちの間に

施設入所待ちで自宅で過ごしている間に、リハビリを行わなかったために身体の状況が悪化してしまい「申し込んである施設へ入所が出来なくなってしまった」という場合も、無い訳ではありません。

 

例えば、外部サービス型の介護付き有料老人ホームの場合、ある程度自分で動けるので、常時介護スタッフがいない施設であっても大丈夫だという判断で申し込んだ場合、自分で動くことが出来なくなってしまえば外部からの介護サービスを受けるだけでは間に合わないケースも出てきます。

 

この様なケースも踏まえた上でサービスを検討していくことも必要です。

 

デイサービスとデイケアの違う点

デイサービスとデイケアは、それぞれ求められる役割が違います
ここからは異なる点について紹介していきます。

 

目的
デイサービス

利用者さんが楽しみをもって、自宅での生活を続けられるよう援助することが目的となっています。

  • 外出の機会の確保
  • 社会交流ができる
  • 友人との会話やレクリエーションへの参加を楽む

などのサービスを提供しています。

 

デイケア

デイケアの方はリハビリを目的としています。

 

サービス内容は、

  • 機能訓練士(理学療法士や作業療法士)によるリハビリが実施されている
  • 個別にリハビリがある
  • リハビリの時間が少し長めに設定されている

などで、日常生活動作の回復ができるよう機能訓練、指導をすることが求められています。

 

デイサービスより深い内容になっているのは、目的がリハビリだからです。
リハビリに時間を多くかけるため、レクリエーションの時間がデイサービスより短くなることもあります。

 

さらに訪問介護との違い

訪問介護サービスは、

  • 介護が必要なのに、外の環境に出ていくことはどうしても気が引ける
  • 何らかの理由で家族がその利用者を外に出したくない
  • 子供夫婦も共働きで昼間は配偶者だけしかおらず、どうしても介護の手が足りない

などの時には有用に活用することが出来ます。

 

現状では、通所系と合わせて利用するのが一番だと思います。

 

働いている人達も保有資格からして異なります

目的が違うので、職員の配置にも違いがあります。

 

デイサービス

介護職員(介護福祉士、介護職員初任者研修保持者)が中心になってサービスを行っています。

 

毎日常駐している職員は

  • 介護職員
  • 看護職員

です。

 

週または、月に1度程度くる機能訓練士として、

  • 理学療法士
  • 作業療法士

がいます。

 

利用者さんやケアマネの窓口の役割は、

  • 生活相談員

が担っています。

 

デイケア

リハビリが目的なので、機能訓練士(理学療法士や作業療法士)、看護師が中心となり、サービスを行っています。

 

毎日常駐している職員と機能訓練士

  • 介護職員
  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士

※理学療法士とは:身体の基本的な動き(立つ、座るなど)ができるよう、機能回復を援助する専門家
※作業療法士とは:生活をするための動作(食事、入浴、トイレなど)ができるように、機能回復を援助する専門家

 

利用者さんやケアマネの窓口の役割は

  • 支援相談員

※デイサービスとデイケアの「利用者さんやケアマネの窓口の役割」の名称が「生活相談員」と「支援相談員」違いますが、業務内容はほぼ同じです。

 

通う場所
デイサービス

特別養護老人ホーム、営利団体、NPOなどが行っている老人デイサービスセンターなどに行きます。

 

デイケア

リハビリができる病院、介護老人保健施設などの医療施設で行われます。

 

デイサービスとデイケアどちらがいいの?

通所リハビリテーションには、その専門性から多くのことが求められています。

 

なので、病院の急性期リハビリ、また介護老人保健施設などでの回復期リハビリを終了した方が、引き続きリハビリを受けたい場合には、このサービスは必須と言えます。

 

ただし、通所リハビリが良いのか訪問リハビリが良いのかは、

  • 利用者本人が何を求めているか
  • また自宅での住環境がどうなっているのか

で大きく異なります。

 

通所リハビリ施設では、自宅では絶対に出来ない運動が出来るのは事実ですし、他者と訓練をしていくことによって良い方面での影響を受けられる効果もあります。

 

いずれにしても、利用する本人がよく理解していることが大前提になります。

 

スタッフは、当然リハビリに関しては専門スタッフが指導していきますが、食事の介助や入浴介助はリハビリスタッフではなくて介護スタッフが行うケースがほとんどです。

 

また、通所介護と同様に看護職員も必須となっています。

 

ケアマネより一言アドバイス!!

デイサービスとデイケアの違いは、理解して頂けたでしょうか?

 

簡単にまとめると、

  • 余暇を楽しみたいなら⇒デイサービス
  • リハビリがしたいなら⇒デイケア

となります。

 

色々と要望が重なり、どっちに行ったらいいのかわからない時は、担当ケアマネージャーに相談してくださいね!!
ニーズに合わせた場所を紹介してくれます。