職業訓練と介護事務就職の現実
介護事務の資格を取得するには様々な方法があります。
ここでは職業訓練で資格を取得した私の体験談をご紹介します。
職業訓練で介護事務の資格を取る
職業訓練に行くには最寄りのハローワークで紹介してもらう必要があります。
職業訓練とは、再就職をする人のための訓練で、主に資格を取得して再就職に役立てるためのものです。
詳しいことはハローワークで教えてもらうことができます。
私は仕事を辞めて再就職を探していたのですが、それまで資格という資格をとったことがなく、再就職に不安を抱えていました。
そこでこの職業訓練の制度を利用して資格を取得しようと考えたのです。
職業訓練には誰しもが通えるというわけではありません。
簡単ですが面接があります。
私の受けた講座では15人の定員に50人が受けたそうです。
今は仕事に困っている人が多く、倍率が高いのが現実です。
なので、どうしても資格をとって再就職に生かしたいという自分の意思を強く面接官に伝えることが重要です。
職業訓練は厳しい?
職業訓練は無償で勉強させてもらえるため、自腹で支払う費用は教材代のみでOKです。
何と教室までの交通費も出ます。
さらに月ごとに給付金ももらえますので安心して勉強に専念することができます。
しかし、そんな至れり尽くせりの分だけ、普通のスクールに通うよりも規則は厳しいです。
私の通っていた教室では、
- 1秒の遅刻も認めない
- 休む場合は事前申請が必要(遊びなどはNG)
- 体調不良で欠席の場合は医者の診断書を提出
など厳しく定められていました。
また授業のペースは速く(3か月で4つの資格を取得するため)復習や課題などの指定も厳しかったです。
それと再就職のための準備も同時進行するためハードでした。
しかし私にとってはこのくらい厳しい方がちょうど良かったですし、おかげで無事に資格試験にも合格できました。
私の同期生は15人すべて女性で、みな真面目で15人全員が試験に合格しました。
真剣に再就職のために資格を取得したいという方には職業訓練は本当におすすめです。
ただし常に募集しているというわけではないですし、地域によって内容も違いますのでよく検討してから応募してください。
資格を無事に取得したら、次に待っているのは就職ですよね。
そのことについても合わせて情報共有したいと思います!
介護事務就職先の現実
介護事務の資格を取得できて、いよいよ資格を引っさげて就職先を探し始めた!という方もおられると思います。
私も「介護事務」の募集を目を皿のようにして探しました。
でも、なかなか求人が無いのが現実です。
なぜないのでしょうか?
就職先がないのでは資格をとった意味がない!?と思ってしまいますよね。
ここでは介護事務の就職先の現実についてみていきたいと思います。
「介護事務」専門を募集している施設は少ない
「介護事務の求人はほとんどありません・・・」
実は私の通っていたスクールの先生はこう言っていました。
でも、介護施設はあちこちにあるのに、なぜ求人がないのか疑問に思いませんか?
実は、現実は介護職員が事務の仕事も兼ねている施設が多いのです。
ですから募集時には、事務兼任という記載が書かれた「介護職員」を探すほうが確実です。
つまりヘルパーとして訪問介護などのお仕事として利用者のお世話をしながら、合間に事務の仕事をこなしていくような労働スタイルです。
ヘルパーの仕事を兼ねる覚悟を!
これも先生に聞いた話ですが、介護事務の募集があったとしても、最低限の雑務は覚悟しておいた方がよいとのことです。
雑務とは施設によっても異なりますが、掃除や整理整頓だけではなく、ヘルパーのような形で施設利用者のお世話を求められることもあるようです。
ですので私が通っていたスクールでは、
- 車いすの操作
- 受付での受け答えの練習
- 電話対応
- 吐しゃ物の片づけ方
など様々な勉強をしました。
介護施設に必要なスキルをそれなりに勉強しておくと、採用面接時には高く評価してもらえるので、就職もグッとしやすくなると思います。
事務職という選び方ではなく、介護に興味を持てるか?
介護事務の仕事をするにはレセプトの計算以外にも、介護につながらたくさんのアピールポイントをもっておいた方がよいと思います。
私の通っていたスクールの同期生には、介護事務の資格を取得したことから介護の世界に興味がわき、介護施設での就職を決めた人もいます。
その方は、介護施設での仕事をしながらヘルパー(介護職員初任者研修)や介護福祉士の取得に向けて勉強中だと話していました。
ですから、
- 医療事務
- 調剤薬局事務
などと比較して「とにかく事務職の仕事がしたい」という考え方で介護事務の資格を取ろうとすると、もしかしたら就職段階でつまづいてしまうかもしれません。
お勧めとしては、とにかく介護という仕事に興味を持つことだと思います。
そうであれば、「介護職からヘルパーの仕事に幅を広げて欲しい」と言われた時に、柔軟に対応できると思います!
次は「介護事務管理士の攻略法(学科・実技)」です。