福祉事務管理技能検定を取得するコツ

福祉事務管理技能検定2級3級に合格するには

福祉事務管理技能検定は、医療秘書教育全国協議会が毎年

  • 6月
  • 11月

の年2回実施している試験です。

 

テストの内容は、

  1. 社会保障、社会福祉制度
  2. 老人・障害者の医学と心理、介護基礎
  3. 介護保険制度、介護請求事務

の3領域からなりそれぞれ100点満点の配点です。
合格基準は、この各領域が60点以上でなければなりません。

 

福祉事務管理技能検定

 

なお、介護福祉士等介護有資格者は、領域TとUが免除され、Vのみの受験で済みます。

 

3級合格率は70%くらいなので、比較的取得しやすい検定です。
試験時間は領域Tと領域Uを合わせて55分、領域Vで60分となっています。

 

2級は暗記すべきことが多く、介護や医療事務経験者以外は3級から受験がおすすめです。

 

福祉事務管理技能検定3級

3級は法規・医学・事務の3領域の基本問題中心ですが、重点項目は暗記が必要です。

 

領域Tの攻略

福祉事務管理技能検定の「領域TとU」はテキスト類の持ち込みは禁止です。
そのため、要領よく暗記することが大切です。

 

領域Tの中心は福祉6法と日本国憲法第25条です。
憲法25条は丸暗記しましょう。

 

福祉6法については、法律名と援助の内容をキーワード程度で覚える程度でかまいませんが、概略をつかむべきです。

 

実際の試験はマークシート式の択一問題なので、キーワードを掴めば正しい選択肢を選べると思います。

 

そのほか、

  • バリアフリー
  • ノーマライゼーション

など福祉関係の用語もよく出題されるので意味を抑えておきましょう。

 

問1〜問5まで、各10か所の解答欄になっています。
つまり採点箇所は50個で1つ2点で、その内の20問は2択問題になっています。

 

ジャンルを絞って、この問題が出たら確実に正解できるように過去問題を勉強する方法もあります。

 

領域U

領域Uの医学に関することは、

  • がん
  • 生活習慣病

など介護保険法で特定疾病と呼ばれている病気がどういうものかを理解することが大切です。

 

また、介護に関することは、高齢者の身体特徴と居宅サービスを受ける際に必要になる介助を理解しましょう。

 

医学に関する問題のほとんどが2択です。
そのため、一字一句覚える必要はなく、マッチングできるだけの力が必要です。

 

また、介護に関することについては、組み合わせ式の3択問題です。
過去問題を解くと、傾向がつかめるので過去問題を繰り返し解くことが大切です。

 

領域V

領域Vは介護保険制度、介護報酬請求事務です。
問題数は全部で50個あり、資料類の持ち込み自由です。

 

出題範囲も居宅系サービスに絞られています。

 

問題の割合としては、

  • 介護保険制度や介護サービスを問う問題が30個
  • 介護報酬請求に関するものが残りの20個

となります。

 

介護報酬請求問題については、サービスコード表や地域単価を調べなければならないものが出題されます。

 

また20問のうち、

  • 10個が文章題の穴埋め
  • 残りの10個がレセプトの穴埋め

になっています。

 

最初から自分でレセプトを作成しなければならないものと違い、穴埋めでしかも選択肢が用意されているため、計算に抵抗のある方も比較的解きやすいと思います。

 

事務の勉強もとりあえず、居宅系のところだけしっかり行っておけば学習が全部終わらなくても、試験に間に合います。
出題範囲を理解し、領域T〜Vのそれぞれで述べたポイントをしっかり勉強すれば合格できるでしょう。

 

福祉事務管理技能検定2級

領域Tの攻略

3級同様、テキスト・資料類の持ち込みは不可です。
試験は択一式のマークシートで実施されます。

 

マークシート方式

 

2級ともなると、難易度が上がり

  • 成年後見制度
  • 高齢者の在宅福祉サービス
  • 社会福祉法人

など単に福祉六法だけでなく一歩踏み込んだ社会保障関連の問題になっています。

 

そのため、どんな法律かわかるだけでは対応できない問題が多いです。

 

建帛社という出版社からこの検定に対応したテキストが販売されていますので、まずテキストを読み込んでいくと良いと思います。

 

2択の問題が30個出題されます。
そこではしっかり得点できるようにしましょう!

 

領域U

医学でよく出題される病気は3級とさほど変わりません。
ただ、病気について細かいところまで問うものとなっています。

 

介護の知識に関しても同様です。
終末期のケアに関する問題も出題されます。

 

医学にしても介護にしても3級では2択だった問題が2級では3択となります。
しかも、組み合わせで選ぶような問題形式となり、その分、難しさが感じられます。

 

領域Tのところで触れましたが、関連テキストの読み込みが合格の一番の近道です。

 

領域V

3級では居宅系に絞られていた内容も2級では、

  • 介護保険の知識
  • 介護報酬請求事務の分野では穴埋めの文章問題
  • 施設系サービスからレセプトの穴埋め問題

など全体的に各設問から出題されます。

 

介護保険制度を問題では、10問が2択、残りは3択となっています。
サービスコード表など算定に関するものに、インデックスを貼るなど工夫をすれば、特に難しいものではありまうせん。

 

確実に合格する為には?

介護経験や医療事務経験のある方ならいきなり2級から挑戦しても大丈夫かと思いますが、そうでなければ、

  • 3級
  • 2級

ステップを踏んで行うほうが確実です。

 

出題形式や一部出題範囲も重なるので、3級を受験することが2級の対策になると思います。

 

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