実技試験で現れた天使。そして合格へ
結局、実技試験の準備が間に合わなかった私。
不安を抱えながら介護福祉士の実技試験当日を迎え、会場へ向かうことになりました。
そこには当然ながら、筆記試験合格者しか集まっていないわけで、みんな実技にも自信があるのか、笑顔の方が多い印象でした。
前半の部
実技試験は時間がかかるので、前半と後半の2回に分けて会場に集められます。
私は前半の部でした。
前半の部は、試験内容が外部に漏れないようにする為、まず携帯電話などの通信機器は没収されます。
そして前半の部は全員が終わるまで、完全に隔離されます。
さらに、午後の部の人と会って話すことがないように、後半の部の受験生が試験会場に入るまで帰ることができません。
実質かなりの長時間拘束されました。
なので、後半の部の方が時間的には効率的かもしれませんね。
以上が簡単な概要説明でした。
予想していたよりも簡単と思えた実技試験の難易度
会場入りした私が順番待ちをしていると、とある部屋に招かれました。
そこで本日の試験内容とも言うべく「研修内容」が公表されたのですが、話を聞いて「ナニコレ、簡単」と思えるほど楽勝だと思いました。
前年の試験は確か、「床に倒れている利用者を起こす試験」であり、その難易度は高く、多数の脱落者を出したのですが、今回はなんと「風呂場での着替えと入浴」でした。
初級中の初級であり、思わずほころぶ皆の頬。
公表後は少し時間があるためイメージトレーニングして、さらに自信を深めました。
その後、各試験会場に振り割れられて順番を待った後、ついに私の番号が呼ばれて意気揚々と入室していきました。
本当に体験した「記憶が飛んで真っ白になる状態」
その瞬間「俺、ここで何してるんだ?」
これは別に文章を面白くするための煽りではありません。
入室した直後、本当に記憶がプツッと途切れ目の前が真っ白になりました。
この経験は後にも先にも、これしかありません
何とか挨拶だけは済ませたのですが、とにかく完璧に混乱していた私は、入浴待機しているモデルさんを「服を着たまま風呂に入れかける」というありえない行動に出てしまったのです。
周囲の人は「あっ」と思ったことでしょう。
しかし、その時に「天使」が私に力を貸してくれました。
それは目の前の介護モデルの女性です。
私がテンパっているのを察したのか、目線で注意を促してくれたのです。
いや真実はわかりません。
たまたま目が合っただけで、私がそのように解釈しただけかもしれません。しかし私はそれで少しだけ正気を取り戻すことができたのです!
私「あ・・・すいません、それでは服を脱がさせて頂きます。」
最初のキッカケをつかんだ私は、試験中盤の頃には完璧に冷静さを取り戻し、本来の力で介助を行えました。
その後、何事も無かったかのように試験を終了できたのです。
モデルは非協力な場合が多い
一応、書いておきますが彼女のように目を合わせてくれる方は稀なのが通説です。
試験にはむしろ非協力的なモデルのほうが多いというのが、実技試験を経験した人の間では常識となっています。
何にせよ、私の場合は彼女でなければ、混乱して間違いなく落ちていたでしょう。
私の中の天使、彼女に関しては今も感謝しています。
実技試験免除できます
今さらですが、この実技試験は免除できます。(2014/08/05現在)
ですあ、お金をかけるのを嫌う私ですが、この免除だけは絶対に受けたほうがいいです。
その理由を書きます。
試験を受けた後の私
前半に書いた通り、前半の部の受講者は、外部との連絡を断つため、実技試験が終わった後も特定の場所に集められて全員の試験が終わるのを待ちます。
ですが、この会場が酷いんです。
- うわあぁぁぁ
- ひぐ、ひぐっ!!
- 上手く出来なかった、うぅぅ・・
とにかく暗い、凄く暗いんです。
さらに、携帯も何も時間を潰すものがない中で長時間隔離されるので、
試験が終わって、部屋の中に人が増えていく度に、
- 泣いている人
- その人を慰める知り合いのような人
- その人達に触発され、泣き出す人
も増えていくのです。
そんな中に、自分も閉じ込められるのです。
自分も試験直後であり、精神的にめちゃくちゃ辛かったです。
人生史上、ここまでネガティブな空間は初めてでした。
こんな体験をするくらいなら、実技試験を受けないように免除を狙っていくべきかなと私は思いました。
免除にはお金も時間もかかります
実技試験免除はお金がかかりますし、時間も取られますが、あの空間で一発勝負かけるくらいなら、私は時間を掛けてでも取ることをオススメします。
3回までなら筆記に落ちても大丈夫ですし、もしもこの記事を読み悩んでいるなら、とにかく免除を受けるのをお勧めします。
実技試験も合格してました!
勉強方法に悩みながらもコツコツと続け、試験を受けて、答え合わせで間違えて、実技試験も運に助けられましたが何とか合格してました!
本当に濃い一年であり、自分の人生の中でも非常にドタバタした一年でした。
合格後に必要な登録料
「合格おめでとうございます、それでは登録するためにお金払ってね」
一瞬、本当に「は?」と思いましたが、これは現実の話で、試験に合格した後に「介護福祉士として活動するためには登録料が必要ですよ」という書類が送られてくるんです。
なんというか、格安海外旅券で現地についた後、
「空港から降りるのに別料金が必要ですよ。え、払わない?どうぞお帰りください。ただし帰りの飛行機代は自腹ですよ!」
と言われたような衝撃を受けました。
相手が確実に払うことを念頭にした仕組み、そりゃ運営にも色々お金はいるでしょうが、正直コレはないだろうと思いました。
前記している通り、私の金銭関係は火の車であり、しかも試験でホテル代関連の費用を支払って、さらに無くなり大変でした。
当時の正確な値段は忘れたため調べて見ると、介護福祉士に登録する為に合計で12330円が必要だったみたいです。
何とか登録料金を支払うと、4月頃に茶色い豪勢な入れ物に入った資格書が届くことになります。
介護福祉士を取得してから変わったこと
※ここのお話はかなり田舎の地方での話ですので都市部で働いている方はここに書いてある金額+三割増しくらいでお読み下さい)
賃金
この資格を取得することでまず変わったのがお給料です。
当時の施設で月一万円の増額となり、軽く見ても年額12万の昇給となりました。
なお、コレに関しては各施設でかなり差があり、私の住む県では、
- 平均で五千円から一万円
くらいです。
また、色々あって介護系の派遣を経験した時の話ですが、私の地域の平均派遣給料が12万〜15万くらいでしたが、介護福祉士の資格を持っていると、日勤のみで20万貰えました。
しかも派遣だから残業無しです。
転職しやすい
また、転職にもとても強く、少なくとも食いっぱぐれることはなくなります。
なので、本当に危ないブラック施設に入っても躊躇なく辞めれます。
次の仕事も簡単に見つかり、さらには経験とそれに見合う技術があれば、お給料の特別手当も可能です。
内緒ですが、私が現在働いている法人では、私は資格を持っていない上司より給料が高いという逆転現象が起きてます。
確かにお給料は他産業に比べて安いですが、転職が多い業種な分、仕事への自由度は高く、会社にこだわらなければ、良い環境が見つけられます。
国家資格ですので、頑張っただけのメリットはありました。
次は「介護福祉士に合格するコツは専門学校で学ぶこと」です。