試験当日、会場でのトイレや昼食の注意点と自己採点
介護福祉士の試験会場、そこには本に書いてある以上の苦しみがありました。
なんて書くと大変そうに見えますが、試験日当日の対策として「知っていると知らないとでは大変な違いがある」と感じたことを、シェアしていきたいと思います!
午前の部で気をつけること
都道府県によってその違いはあるでしょうが、介護福祉士の筆記試験会場の環境について、私はかなり甘く見ていた所があります。
まず最初の敵は・・・
トイレ
いや、バカにしてはいけません、これは本当に大切なことなんです。
当日、試験会場の混みあいは半端なものではありませんでした。
しかも季節は1月末、つまり冷えからトイレに行きやすく、オマケに試験は試験だけで二時間近くあります。
つまり、試験開始直前にほぼ全員がトイレに行きます。
その結果、とてつもないトイレ渋滞が発生しました。
高速のサービスエリア・パーキングエリアの女性トイレに長い渋滞ができてしまった為に、女性(主におばさん)が男性のトイレに突撃することがありますが、これに似た状況が生まれていました。
男性に比べ女性のトイレはかなり混むことが予想されるため、特に女性の方は、試験会場に着く前から、最悪直前に行けなくても大丈夫なように、先にトイレを済ませておくことを強くオススメします。
そして、午前中にはもうひとつの敵が・・・
冷え
私が受験した時、試験会場がとにかく寒かったんです。
しかも、その場に二時間近く押し込められるのです。
私は自宅からではなくホテルから会場に向かったこともあり、冬場でも軽装に近い服装で行ってしまいました。
その結果、試験に集中したいのに、冷えによって下半身からどんどん寒くなり、集中力がどんどん削がれていきました。
対策として、
- カイロを貼る
- 厚着をする
などありますが、その日の天候にもよるでしょう。
かたや、室内が暑くなりすぎる会場もあると思うので、服装は着脱可能なものにするのが好ましいです。
午前だけでこれだけの敵があります。
そして午後。
午後の部
午前で心が砕かれますが、その次が午後の部です、コチラの敵は・・・
昼食
これだけは本当に書いておきたいと思います。
実際に私の知り合いは、午前の試験終了後、仲間と集まり開放感から暴飲暴食してしまったそうです。
そして、食べ過ぎから眠気が来て集中できず、それだけで試験に落ちてしまいました。
※単に言い訳の可能性もあります
介護福祉士試験会場は高確率で知り合いがいます。
その為、答え合わせという集まりが起き、その場の雰囲気に流されてしまう所があります。
会話をすることでリラックスできることはメリットです.
しかし、試験は終わったわけではありません。
集まりで食べ過ぎてしまうと途端にペースが崩れたり、また、話に時間が取られ、見直しの勉強が出来ないというデメリットがあります。
昼食時間はそれ事態が試験の結果を左右することもあるのです。
私の場合、最初こそ話に乗りましたが、なんか嫌な予感がしたので、早々に集まりを立ち去り、1人で会場のベンチでカロリーメイトを食べていました。
これはあくまで個人的感想ですが、試験会場では、下手な食事よりもカロリーメイトのほうが消化が早く、ある程度の腹持ちがあるため、試験を長時間戦えます。
また飲料も、書いた通りトイレに行きたくなる危険があるため、最低限に抑え、ボクサーが減量しているがごとく対応したほうが、実際の試験の時に効率が良いです。
なお、個人的な意見ですが、出来るだけ炭酸は控えたほうがいいでしょう。
というのも、会場で、あの無言の空間でゲップや屁をした場合の精神的負担は想像できません。
昼食を制したものが、試験に勝ちます。
これは言い過ぎではないので、皆さまもお気をつけください!
自己採点
介護福祉士の試験会場から戻ったその日の夜中、私は自宅のパソコン画面に張り付いていました。
大抵の場合、介護福祉士の試験模試等を行っている会社(ユーキャン等)から、採点速報がネット配信されます。
その為、夜間にずっと待っていたのですが、
自己採点の結果は・・・
「落ちた」
失意のあまりうなだれる私。
しかしこれは、後のドタバタ劇の始まりでもあったのです。
落ちた(と思った)後の私
一年間、勉強した結果がこれで、自分の不甲斐なさに打ちひしがれ、かなりヘコみました。
同時に、勉強からの開放感からか、しばらくの間、残念会という名のもと、とにかく遊びまくりました。
そんなある日のことでした。
仕事中、珍しいことに当時付き合っていた女性から着信がありました。
基本的に仕事中はメールは来ても電話はないので、不審に思って電話をかけ直すと、
「試験、受かってるって手紙届いてるよ」
意味を理解するまでかなり時間を要した後、何度か聞き返し、
そして、
「いやったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!受かりました、受かりましたよ!」
仕事中にもかかわらず、施設全体に響く大声で合格を叫びまくりました。
周りも祝福してくれました。
その日はそのまま笑顔で帰ったのですが、次の日の先輩からの一言で現実に戻されます。
「お前、実技試験どうするの?」
急転直下、待ち受ける実技試験
他の試験の場合、合格したら、それで終わりですよね。
しかし、介護福祉士の場合、実技試験があります。
本来なら、筆記試験の自己採点の後、ある程度は自分で合否の判断がつくため、受かってると思った人は実技試験の練習を開始します。
しかし私は「自己採点で落ちたと判断する」という致命的なミスを犯しました。
その結果、貴重な実技試験の対策期間を遊んで過ごすという状態に陥りました。
実技試験は簡単なものではありません。
私にはその当時で三年の介護職経験がありましたが、実技試験はその経験とは全く別物と言っても過言ではないのです。
例えば、車の免許試験での運転と、実際の運転とでは必要とされるスキルが違います。
無免許で三年間、車の運転ができても、試験では合格できないのと同じ理由です。
あくまでマニュアルとしての介護技術が試験では求められ、試験内容は当日発表になるため予習もできず、その全てに対応する力量が必要になるのです。
正直、間に合わない
最悪の状態でした。
正直、自分ではどうしようもできないと思った私は、とにかく先輩達に頭を下げまくり練習に付き合ってもらいました。
「お願いします!」
もう世間体や対面なんて気にしてられません。
それも仕事終了後に1〜2時間かけて練習しました。
幸い先輩達もいい人ばかりで、私の要望に快く協力してくださりました。
ですが、それでも、それでも試験には間に合いませんでした。
当たり前ですが、これが現実でした。
不安を抱えたまま、私は実技試験の当日を迎えることになったのです。
次は「実技試験で現れた天使。そして合格へ」です。