住環境コーディネーター2級と3級は独学でも合格可能
福祉住環境コーディネーター2級・3級については、独学でも十分に合格が狙える試験です。
書店に行けば、福祉住環境コーディネーターについての参考書や問題集が販売されておりますので、それらを使って学習を進めるのが一般的です。
また、福祉住環境コーディネーターの試験については東京商工会議所主催ですので、ここから発行されている「福祉住環境コーディネーター検定試験公式テキスト」を入手することをおすすめします。
なぜかというと、東京商工会議所のホームページに、福祉住環境コーディネーター検定試験の問題は、この公式テキストの内容に準拠して出題されますと明記されています。
試験対策として万全を期すならば、ぜひとも手に入れたいテキストと言えます。
しかし、1級の試験に関しては、公式テキストに準拠して出題されることは変わりませんが、公式テキストの内容を踏まえたうえで、さらに発展させた内容の出題があるということも試験案内に明記されていますので、注意が必要です。
まずは2級と3級を目指します
2・3級の勉強方法については、公式テキストや市販の参考書、問題集を理解しながら解くことで合格レベルに達することは可能です。
この試験を受験される方は、元々介護に関わる仕事をしていたり、建築関係の仕事に携わっていた人が受験する傾向があります。
その影響で、合格率もかなり高い水準で推移しています。
しかし、自分の得意分野については理解しやすい一方、それ以外の分野の問題についてはまったく知識がないことも珍しくありません。
ですらか、合格率が高いからといっても、油断して勉強をしないで試験に臨めば、当然合格はままならなくなります。
過去問や練習問題を数回繰り返すだけで、かなり合格の可能性は上がる試験です。
最初からきちんと勉強することで、結果的にトータルの学習時間は短縮できます。
ぜひ一回で合格できるように、油断せずに学習を進めていきましょう。
独学の勉強方法
次に福祉住環境コーディネーター2級の勉強への取りかかり方を紹介していきます!
私の場合は独学でしたので、あくまで一人での勉強方法についての解説となります。
(1)本屋でテキスト、参考書を探す
まずは本屋に行って、色々な出版社から出ている福祉住環境コーディネーターのテキスト・過去問を立ち読みすることから始めました。
なぜ立ち読みかというと、載っている過去問題はどの出版社も大して変わらないのですが、各テキストにより、
- 色使い
- 文字
- 本の大きさ
- 説明から問いかけ
- 予想問題の内容
など見やすさ等の完成度の高さが異なってくるからです。
いざ資格勉強を始めて、毎回開くテキストが見にくかったり、持ち運びに苦労すると、途中で嫌になったり普段は持ち運びしなくなるので、しっかり時間をかけて自分にあったものを選ぶことをお勧めします!
(2)どの本で勉強するかを決める!
私の場合は、ある程度介護、福祉面での知識があったため東京商工会議所が出版している
- 過去問題集
- 教科書代わりのテキスト
- 一問一答のポケット版
を購入して取り掛かることにしました。
(3)私の学習期間
私が上記のテキストを買って、テスト勉強を始めたのは試験の2ヶ月前からでした。
(4)過去問から手をつける!
3冊買った中から、私が最初にとりかかり始めたのは過去問題集からです。
それを過去2年分(4回分)を解きました。
最初は分からなくても、ひとまず解いてみて、その後にキッチリと自己採点を行いました。
私の場合、介護関係の知識はある程度あったのですが、建物の寸法や補助具の作りなど介護以外の面に関して課題があることがわかりました。
(5)テキストを併用し始める
自分の苦手項目を発見した後は、そこから重点的にテキストを使い始めました。
テキストの方にも、数ページ毎に練習問題があったため、過去問を解く練習にもなりました!
(6)過去問題集にもう一度チャレンジ!
苦手項目がある程度理解出来たら、次は復習もかねて過去問題をもう一度解きました。
そうすることで苦手な箇所がどんどんと少なくなっていき、平均的に点数が取れるようになっていきました!
(7)ポケット版はどう活用する?
電車などの移動中や、仕事の待ち時間など軽く空いた時間を利用して、ポケットサイズの一問一答を読み進めていきました。
テキストや過去問をある程度解いた状態で見ると、相乗効果もあって、抜け漏れしていた部分をどんどんと補完することができました。
また、一問一答形式の良いところは暗記に強いところです。
寸法や言葉などの暗記が必要な部分は、机に座りながら覚えるのは辛いので、ポケットブックを重点的に活用して頭に叩き込んでいきました。
このやり方が自分に合っていたのか嫌になることも挫けることも無く勉強することができました。
そして、見事に住環境2級に合格することができたのです。
1級の学習方法
1級の試験は、受験者集がとても少なく、また難易度も高い試験のため参考書や問題集があまり発行されていません。
ですから、公式テキストを中心に学習を進めていくのですが、建築図面などの読み方も学習する必要があります。
そのため、2級までの知識を完璧にマスターし、かつ福祉住環境コーディネーターとしての実務経験を積んだのちに挑戦するのが妥当です。
1級に合格出来るほどの実力が備わっていれば、もうすでに立派な福祉住環境コーディネーターとして第一線で活躍しているかもしれません。