ボランティアやイベントから就職・転職活動を始めよう
介護職として働くためには当然、就職活動が必要です。
しかし、他の仕事と違うのは、事前に職場候補の内部を見るチャンスに恵まれていることです。
例えば自分が応募を考えている施設で、ボランティアの募集をしているとします。
ボランティアは報酬の発生しない奉仕活動にあたりますから、やる気さえあれば大抵は受け入れてもらえます。
報酬の発生する仕事そのものを見ることはできませんが、
- その施設の雰囲気
- 職員・利用者さんにどんな人がいるのか
- 自分はその施設で働いてみたいと思うかどうか
そういったことを確かめるには絶好のチャンスです。
また、初任者研修で実習がある場合も、同じようにチャンスとなります。
これらの機会を得て施設内で働いてみると、いろいろな事が肌で感じられます。
求人情報やホームページではわからない生の情報が手に入るわけです。
ボランティアや実習から就職に結びつける!
こうした活動を経験し、自分もそこで働きたいと思った場合、すでに人となりをわかってもらえてるため選考においてもやや有利になる傾向があります。
中には活動中にスカウトされることさえあります。
施設側から声を掛けてもらえた場合、その担当者は自分の施設の戦力として充分にやっていけると判断していることが多いので、自分さえ働く気があれば長く続けられる可能性を秘めています。
やはり一緒に働きたいと思われないと、どんなに優秀な人でも採用には繋がりにくくなります。
一方、仕事内容や技術的に未熟であっても、人柄がよかったり思いやりに溢れている人は、多くの施設で一緒に働いてほしいと思ってもらえるようですね。
イベントなどの催し物を利用して転職活動する!
介護転職などのイベントを利用すれば、働きながら転職活動をすることも可能です!
私は4年生の福祉の大学に通っていましたが、アルバイトで始めたスーパーの仕事が楽しく、介護福祉関係の就職活動はせず、そのままスーパーに就職しました。
当初は介護や福祉の知識を用いて子どもからお年寄りまで、幅広い年齢の方に愛されるお店作りを目指していました。
しかし、2年3年と勤めていく中で、
- もっと直接、人の役に立つ仕事がしたい
- 将来に向けて専門性を身に着けたい
という思いが芽生えて、思い切って介護業界に転職することにしました。
福祉の催しで介護の仕事を探す
当時の私は、
- 社会福祉主事
- ヘルパー2級
の二つの資格を持っていました。
どちらの資格も生活相談員、介護職員の応募の条件に挙げられている資格であったため、比較的仕事の選択の幅は広かったことを覚えています。
スーパーの在職中に休みを利用して2回ほど「地域の福祉の仕事を紹介する催し」に参加し、それぞれ5〜6件のブースを周り話を聞き、3ヵ所ほど「うちで働いてみないか?」というお声掛けを頂きました。
スーパーに勤めて3年目の年明けすぐに、資料やホームページを見て、一番気になった事業所に見学に行きました。
その際に、ちょうど施設におられた理事長さんとお話をする機会を頂き、そのままとんとん拍子に内定を頂けてしまいました。
そして、その年度の3月末でスーパーを退社し4月から内定をもらった社会福祉法人のデイサービスで生活相談員として働かせて頂くことになりました。
新しい仕事と研修
私は、ちょうど年度初めに入社するということで、法人の好意で「新卒」と同じ扱いにしてもらい、数ヵ月間の新入社員研修を受けさせていただき、
- 介護の基礎
- 相談援助業務の基礎
を学んでから現場に入ることができました。
このことは本当に運が良かったと思います。
その後、この法人ではデイサービス、特別養護老人ホームなど2度の異動を経験し約5年間勤めることにになります。
まとめ
タイミングと運もあったと思いますが、いざ「転職をしたい」と思った時に選択の幅を広げてくれたのは学生時代に取得していた資格でした。
資格を保有しておくことの大切さを感じ、その後働きながら、
の福祉の3大資格を取得しました。
「仕事が忙しい」「今は気が乗らない」など色々な理由や思いがあるとは思いますが、資格はチャンスがある時に迷わず取っておくことをお勧めいたします。
もちろん現場で働く上では、資格の知識だけでは成り立たないのは前提の上の話です!
修了証が無くても就職活動は可能
介護職員初任者研修を受講中、あるいは修了証がまだ届いていなくても就職活動は可能です。
むしろ勉強中の方が、実習やボランティアに誘われやすくなります。
まだどこの施設にも所属してない可能性が高いためです。
修了証が届いてから就職活動を始めようとしても差し支えありませんが、少しでも早く活動を開始したほうが、希望どおりの就職先を見つけやすいということも事実としてあります。
何事も早め早めに動くことが有利ということですね。