法的には無資格でもOKだけど取得をお勧めします!

介護の仕事は資格ありき

介護の仕事は多くの場合、無資格でも始めることができます
訪問介護については介護報酬の請求のために資格が必要ですから、無資格者では一人で従事することができません。

 

しかし見習い期間中や資格を取得するまでの間については、有資格者に同伴して業務に従事することが可能です。

 

介護の仕事においては、その業務に従事するために必ず資格を持っていなければならないということはないのです。

 

そういった意味では、看護師などの業務独占資格に比べると非常に新規参入しやすい業種と言える一方、誰にでもできる仕事という風に見られてしまうこともあります。

 

始める事は簡単でも、やはり人の身体をお世話する仕事ですから、それなりの技術や知識はもちろん必須なのは言うまでもありません。

 

実際は就職する際に資格があった方が有利!

介護の仕事に就くためには、介護事業を行っている事業所へ就職することが一般的です。

 

そういった事業所では、未経験者でも可、という表記と共に「ホームヘルパー2級以上」「介護職員初任者研修以上」という制限が設けられています。

 

こうした制限は、介護の仕事に就く上で最低限知っておいてほしいことや、身に付けておいてほしい技能があることを表しています。

 

介護の資格の多くは、試験ではなく研修を修了することで取得することができます。実技に重きを置いた資格であるためです。

 

介護の現場においても、知識ももちろん必要ですが、それ以上に技能的な面でのスキルが重要視されます。

 

介護の入門資格の難易度は高くない

介護の仕事をとりあえず始めるためには、最も初歩的な資格である「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」という研修を修了するのが一般的です。

 

この研修は、最後に修了試験があるものの、研修にすべて出席していれば、確実に取得ができる性質のものです。

 

介護業界への入り口

 

取得までには最短1ヶ月〜通常4ヶ月と、やや日数はかかってしまいますが、確実に取得できることを考えれば、他の資格のような講習による試験免除のようなものだと思ってもらえれば良いでしょう。

 

また、他の国家資格などと違い、この資格は年間を通して取得に挑戦することができます。
そういった意味でも、多くの人に門戸が開かれた、非常に取得しやすい資格であると言えます。

 

ヘルパー資格について

上記の介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)のことを、現場では今でもヘルパー資格という呼称で使われています。

 

ホームヘルパー資格は、初めは1〜3級の三段階制でした。
3級は2009年に廃止され、1級と2級講座は2013年よりそれぞれ「介護職員実務者研修」「介護職員初任者研修」へと変更になりました。

 

「ホームヘルパー資格」は訪問介護員養成研修を受講し修了した者に与えられる認定資格で、国家資格ではありません。

 

中でもヘルパー2級課程は2013年までは介護の仕事を志す人たちにとって「入り口の資格」となっていました。

 

それが介護職員初任者研修へと変わったので、今では介護職員初任者研修が介護の入門資格という扱いになっています。

 

ヘルパー資格が必要な理由

早々に廃止された3級講座に対して、ヘルパー1〜2級講座が残り、新たな研修課程に移行していったのには様々な理由があったと言われています。

 

厚生労働省は2005年に介護に関わる資格を介護福祉士に統一するという方針を打ち出しましたが、絶対的に介護福祉士の有資格者が少なく、ヘルパーの資格のみ(もしくは無資格)で働く介護職員が多かった為、一度考え直すことになったようです。

 

研修を受けるだけでだけで取得できるヘルパーの資格は、基本的な介護の知識を教わることができるだけでなく、多くの介護事業所が採用の最低条件にしていることが多く、介護の仕事を志す人にとって需要の高い資格でした。

 

基本的に介護施設での介護保険上の介護サービスを行う上で、資格を所有している必要はないのですが、

  • 訪問介護
  • 夜間対応型訪問介護
  • 定期巡回随時型訪問介護看護

のヘルパーとして従事するためには必須資格でした。

 

また訪問介護事業所においてヘルパー1級資格取得者はサービス提供責任者として勤務することが可能です。

 

このサービス提供責任者は訪問介護事業所には必ず設置する必要のある役職で、他のヘルパーの指導や利用者とヘルパーの差配を行うこともできる中間管理職的な役割を果たします。

 

ヘルパー2級取得者でもサービス提供責任者をすることはできますが、この場合2級資格取得後3年以上の実務が必要であるうえ介護報酬は10%も減らされてしまいます。

 

ですから、いわゆるサ責にもなれる実務者研修も近年では高い注目を集めているわけです。

 

つまり介護職員初任者研修を取得した後も、ある程度の実務経験を積んだ後は、実務者研修の受講も必要となってきます。

 

現場でキャリアを積んで長く仕事を続けていく上でも、介護資格を保持していることが有利になっていくのです!

 

介護資格の重要性のまとめ

今後も20年以上は高齢者が増え続け、介護職員はどんどん不足していきます。

 

そんな中でヘルパー2級(介護職員初任者研修)、ヘルパー1級(介護職員実務者研修)資格をもつ介護職員の需要はますます増えていくと言われています。

 

特に介護職員初任者研修に関しては、介護の仕事を志すなら一番手軽に基礎を学べる資格なので受講をおすすめします。

 

すでにヘルパーの資格をお持ちなら、今後も需要が拡大する介護の世界への転身を歓迎いたします。

 

ステップアップとして、

という道も用意されていますので、正直のんびりしている時間はないと個人的には感じております!